東京新聞 1999年3月19日・朝刊?
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家族ぐるみ 日本一小さな "セミ・オンライン書店"
兵庫・明石市の『ヒントブックス』

入学・入社の季節… ギフトの本も探します
 入学、入社の春。お祝いにどんな本を贈ろうかと困っていませんか。それなら、こんな本屋さんがある。兵庫県明石市の「ヒントブックス」だ。
 マンションの一室が自宅兼仕事場。店長の山田利行さんと話している間も妻の輝子さんが本の荷づくりに余念がない。小学6年の長女茅ちゃんと同4年の二女麻ちゃんが帰宅した。早速、2台のパソコンに向かい、注文品入力の手伝い。ここは家族だけの日本一小さい"セミ・オンライン書店"である。
 1984年開店。特色は「早い」と「リファレンス・サービス」の2つだ。取次会社を通し本を注文すると届くのに2,3週間もかかる。出版社に直接、ファクスで頼むと、納品は取次経由でも3日から7日で来た。そこで注文の本を出版社ごとに分類 し自動的にファクスできるソフトを開発、会員を募集してメール便や宅配で本を配ったのが始まりだ。
 また「リファレンス・サービス」とは客の求める本や不確かな書名を調べること。大学で図書館学をとった利行さんにとって、お手のものである。
 「十二歳のめいの誕生日に贈るいい本はありませんか」「日本の昔話を探しています」「野生のオオカミの写真集ってありますか」
 問い合わせがファクスやメールで次々とくる。互いにヒントを出し合い、内容を絞っていく。だからヒントブックス。データが頭に入っているので、20分以内で探し当てる。体の不自由な人や子育てに忙しい母親に喜ばれているそうだ。
 年会費3600円(入会金不要)。送料は全国160円。定価合計15000円以上は無料である。会員は北海道から沖縄まで400人。仏、独、オランダ、カナダにもいる。 非会員もOKだが、送料は260円。
 うれしいのは会員とのヒントのやり取りで、いい本を発見した時だ。その経験から、いう。「最近の新聞などの書評は、一般の市民感覚とずれている」
当ページ再掲載時の注釈
  • 原文は写真2枚ありましたが、割愛しています。
  • 原文は縦書き。横書きにするために漢数字を一部 算用数字に書き直しました。 

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